私、遺品整理社のほかに、札幌で「パソコンかけこみ寺」という
パソコンの修理やサポートの事業もやっており、
その流れで、亡くなられた方のパソコンの中身の整理などをおこなう
パソコン遺品整理ということもやっております。
故人の方の中には、パソコンをお持ちだった方も多く、
そのまま、パソコンの中に写真などが取り残されていたり、
中にはパソコンにパスワードがかかっていて、中に入ることもできない、
そんなご相談をいただきます。
先日も札幌で、「亡くなった主人のパソコンが急に壊れた」とのことで、お伺いしたのですが、
ご主人が亡くなり、葬儀などが終わって一段楽したので、
パソコンの電源を点けようとしたら全く反応しなくなったそうです。
たしかに、確認してみると電源を押しても何の反応もせず、
とりあえず、中に保存されている写真だけでも取り出したいとの事だったので、
データ救出作業を行い、問題なく画像などのデータは取り出すことに成功しました。
「しかし、ご主人が亡くなる数日前までは普通に使えていたのに
亡くなった途端、壊れるなんて、主人が天国に持っていったのかもしれませんね」と奥様。
さらに、奥様が、
「天国って、パソコン持って行かなきゃならないほど退屈なんですかね?」と仰られるので
「そのうち、天国から『暇だ』ってメールが送られてくるかもしれませんね」とお答えしたところ
「じゃあ、天国でも働けばいいのに・・・」と冗談半分で笑いながら仰ってました。
なぜか、亡くなった途端に使っていた物が壊れるという話をたまに聞くのですが、
皆さん、天国に持って行ってるのかもしれませんね。
※個人の特定を防ぐため、一部内容を変えてフィクションとして書いていますのでご容赦ください。