よくお客様から聞かれるのが
便利屋や廃棄処分業者と、遺品整理屋さんは何が違うんですか?
という内容です。
当、札幌本部のホームページでも冒頭で掲載しておりますが
http://www.sapporo-ihin.com/welcome/
私達、遺品整理社札幌本部の遺品整理は「捨てる」ということはもちろんですが、
「宝物を探す」ということにも力を入れています。
何も確認せずに、ただ単に捨てていくだけでしたら、
正直、我々じゃなくてもできる業者さんはたくさんあると思います。
しかし、我々は遺品を探すということも力を入れていますので、
作業の前には必ずお客様に「探して欲しいご遺品」が無いかを確認します。
金品や貴金属を探すのは当たり前ですが、
日記や形見の品、中には家系図といったものまで探索対象になる時もあります。
そういった、探索作業があるため、他の業者さんに比べると、
作業にお時間をいただいてしまうのが、デメリットではあるのですが、
衣服の1着1着、タンスの1段1段を確認することで、
多くの現金や貴金属、思い出の写真や、
時には忘れ去られていた土地の権利書まで発見されたこともあります。
そんな「宝探し」を大切にしているのですが、
残念なことに、これを大切にしている業者さんは、どれだけいるのだろうか・・・
疑問に思ってしまうことに遭遇することが多いです。
先日、札幌でお見積りのご依頼をいただいたお客様ですが、
「以前、母がなくなった時に、別な業者に頼んだんだが、
何も聞かずに、どんどん捨てていくだけの業者で、
頭に来て、大切な物まで捨てる気か!?って言ったら
『そんなことしてたら、時間かかるでしょう!!』って逆に怒鳴られた」
お話を聞くと、けっこう老舗な遺品整理業者さんだったようで、
現実問題として、遺品整理も廃棄処分も一緒と考えている業者が多いことを実感します。
また、私自身、パソコンの取り扱いに強いので、
故人のパソコンからデータを取り出したり、壊れたデータを復元したり、
ときには、パソコンの中のデータが盗まれないようにデータ消去もおこなっています。
遺品整理業者さんの中には、パソコンが不得意な方もいらっしゃるので、
いろいろな業者の方から、パソコンの捨て方やデータの消し方を聞かれることも多いです。
ただですね・・・
皆さん「捨てる」ことばかり聞く方が多いのも事実です。
私の場合、ご遺族の方がパソコンを処分したいと言われたら、
まず最初に、捨てることではなく、中のデータを取り出すことを考えます。
ご遺族が、見たことがない写真や動画などを探したり復元してお渡しする・・・
まずは、それを確認することを行ってから、廃棄を考えます。
そうじゃないと、遺品整理屋という名前の意義が無いと思います。
残念なことに・・・捨てることを聞いてくる業者さんは多いですが、
ご遺品であるデータを探し出す方法を聞いてくる業者さんは皆無に等しいです。
パソコンのデータも今の時代、大切なご遺品なのですが、
なかなか、そこまで大切にするという風潮には
まだまだ無いようです・・・
※個人の特定を防ぐため、一部内容を変えてフィクションとして書いていますのでご容赦ください