子供の頃は親がいて当たり前と思いますが、
成人して、仕事をして、結婚して、子供ができて・・・と、
自分の仕事や生活、家庭を持つと、両親とは疎遠になってしまう方も多いと思います。
特に仕事や結婚で親元を離れると、1年に1回、数年に1回しか親に会わない・・・
そんな方もいらっしゃると思います。
遺品整理社札幌本部では、札幌での遺品整理のご依頼もいただくのですが、
札幌にお住まいの方の中には、地方に実家があり、親御さんがそこに住んでいる、
そういったケースが非常に多く、そんな地方での遺品整理のケースも非常に多いのが
実情となっています。
札幌の豊平区のお客様からのお問い合わせで、
実家に一人で住まわれていたお父様が孤立死し、ご相談を受けた際ですが、
お父様は岩見沢市にお住まいで、5年ぶりの再会がお父様の死だったそうです。
「普段、そのうち会いに行こう、会いに行こうと思っていたら・・・」とお客様は、ふと漏らし、
「親元を離れてから、自分は親に何回顔を見せたんだろうか・・・」と、悲しげにお話されていました。
「いつでも会える。それが会えずじまい、永遠の別れ」
人は生きていて当然と思いがちですが、
人の死を迎えた時に、はじめて生きているということの大切さに気づきます。
親御さんが遠くに住んでいる方は数えてみてください。
1年に1回、親御さんと会っていて、その親御さんが60歳だとしたら、
平均寿命の80歳まで、あと20回くらいしか会わないことになります。
子供の頃なら毎日いて当たり前だった親御さんが、
あと、たったの20回くらいしか会えない・・・
そう考えると、親と会う時間の大切さに、ふと気付かされる今日このごろです。
※個人の特定を防ぐため、一部内容を変えてフィクションとして書いていますのでご容赦ください