遺品整理の作業をおこなう際、
いつもスタッフには「宝物探し」の話をします。
これは遺品整理社の理念の一つで、
処分するだけなら片付け屋と変わらない
遺品整理屋とは遺族の方が見たことの無い
宝物を見つけることも仕事
だから、お客様には必ず「探してほしいご遺品はありますか?」と聞くようにしています。
そして、この仕事をしていると、意外なところから宝物が出てくることもあるんですよね・・・
室蘭市での遺品整理でのことですが・・・
お客様より「どうしても預金通帳が見つからない」とお見積もりの際に言われており、
私どもといたしましても、時間の許す限り探してみますとお話させていただいたのですが、
現場は2部屋の小さなアパート。
ご遺品の数も少なく、終わる間際になっても預金通帳が見つかることはありませんでした。
そして、遺品整理作業も終わりに近づき、
冷凍庫の中のものを片付けていたのですが、ふと思い立って
ビニール袋に入れて冷凍された食品を一つ一つ開けて確認していきましたところ・・・
ありました!
ビニール袋に入って冷凍されたハムの間にカモフラージュするかのように
預金通帳と印鑑が隠されていました!
確かに・・・これなら、泥棒に入られても見つからないでしょう!(笑)
キンキンに冷えた宝物でしたが、
通帳を渡した際の、ご遺族の方の笑顔は暖かいものでした。
※個人の特定を防ぐため、一部内容を変えてフィクションとして書いていますのでご容赦ください。