私のはじめての遺品整理現場ですが、
札幌市白石区にある1LDKのアパートでした。
70代のお爺ちゃんが亡くなられたのですが、
死後、6日間ほど経過してから発見された現場でした。
お見積もりには長女の方が立ち会う予定だったのですが、
親とはいえ、孤立死の現場には入りたくないとの事で、
アパートの外で鍵だけを預かり、まずは一人で現場に入ることになりました。
遺品整理の仕事には孤立死の現場は付き物で、
死後、時間が経過すれば臭いもかなり厳しいものになります。
幸いなことに、季節は冬も近づく晩秋・・・
気温も低かったせいか、孤立死による臭いはそうでもなかったのですが、
男性の一人暮らしとなると、ゴミ屋敷になっていることも少なくなく、
この現場も、散乱したゴミとそのままになった食べ物・・・
今だから話せますが、この初めての現場の噎せ返るような臭いに、
何度、気を失いそうになったか・・・
(ご遺族の方が見ていなかったのが、せめてもの救いでしたが・・・)
ご遺族の方に、とりあえず部屋の現状を報告し、
とにかく、どのくらいの物があるかを確認だけして欲しいと伝え、
中を見ていただいたのですが・・・
ご遺族の方も3秒でダウン・・・
ご遺族の方に外で見守られながらのお見積もりとなりました。
今だから話せる・・・初めての現場話でした・・・
※個人の特定を防ぐため、一部内容を変えてフィクションとして書いていますのでご容赦ください。