札幌の南区で遺品整理のお見積依頼をいただいた際のお話です。
遺品整理のご依頼をいただくと、よくご遺品として出てくるのが、
故人が使われていた楽器なんですよね。
ギターやサックス、アコーディオン、琴、尺八と、
故人が生前に愛されていた楽器をどうするかも、
ご遺族にとっては悩みどころでございまして・・・
札幌の南区での、このお客様もお父様が愛用されていた
エレキギターをどうするか、非常に悩まれておりました。
ただ、20年くらい演奏されていなかったようで、
更には外の物置に放置されていたというギターでして、
購入したのも更に昔・・・
外観も誰が見てもボロボロなので、想い出の品と言っても・・・ちょっと・・・
と、お客様は片付け処分の対象として考えていたようでした。
しかし、昔は楽器屋で働いていて楽器の買取もおこなっていた私としては、
確かに外見はボロボロですが、経験上、かなりレアなギターと判断し、
お客様の了承を得て、持ち帰って調査することにしました。
すると・・・案の定・・・
某アメリカの有名メーカーのギターで、現在ではヴィンテージになっていて、
捨て値でも、なかなかの値段が付いている逸品でした。
もちろん、そのギターはお客様に平均市場価格をお話して、
お客様は「これは宝物です!」ということで、大切にご遺品として取っておかれることになりました(笑)
どんなにボロボロな物でも、見る人が見ればヴィンテージ。
急に宝物に変わるから、何でも捨てられないのが遺品整理の難しいところです。
※個人の特定を防ぐため、一部内容を変えてフィクションとして書いていますのでご容赦ください